2016年6月30日

愛されて大きな皿に夏料理

20160630
わたしを空腹にしないほうがいい。と言って書き始めこうして1か月書いてみると、改めて自分がどれだけ書くことと料理をすることに救われているのかわかっておどろいた。ワードに向かってキーボードを打つと、胸が高鳴る。ガスコンロに火をつけると、こころもめらめらと燃える。指を動かすごとに、菜箸を動かすごとに、自分自身が救われていく。
きょうはトマトと玉葱をポン酢に漬けておいたものを豆腐の上に盛り、レモンと茗荷と紫蘇と白胡麻を豪快にのせてレンゲで食べました。どうだ。わたしこそが妖怪・豆腐一丁完食女だ。あんなに泣いていたのにすっかり元気。夏の夕方のキッチンに立ち、フライパンを揺らしながら好きな歌を大声で歌ったりもできる。でも、ありがとう。歌うのが大嫌いだったわたしがこんなにたのしく歌をうたえるようになったのは紛れもなくあなたと過ごした日々のおかげです。

しばらくはわたしのためだけの厨をたのしみ尽そうじゃないか。わたしはまだ21才だ。きっとこれからもっと信じられないようなことがたくさん起こるし、いろんな苦労もするし、いろんな美味しいものも食べるし、いろんな愛も知るだろう。

さあ、お皿を洗わなければ。明日も明後日も、この先もずっと。

わたしを空腹にしないように。

長いようで短い雨のひと月でした。拙い句と料理と生意気な文章にお付き合いくださったみなさまに感謝します。さいごに、いままで(そしてきっとこれからも)の自炊アルバムです:http://gohandekitawayo.tumblr.com/