2016年7月30日

放課後の空よビールの大ジョッキ

「鈴虫寺」

なんでもひとつ、願いを叶えてくれる、京都の鈴虫寺。
大阪に住んでいた時、転職活動の合格祈願のため、有名なこのお寺を訪れた。
雨の日なのに、長―――――い行列が絶えない。
お寺の中では、三百六十五日、鈴虫が飼われているのだと、お坊さんがワイヤレスマイクを装着して教えてくれる。
説法は入れ替え制で、小母さんが、実に手際よく皆を誘導し、ひとつ三百円のお守りも、狭いスペースで人が滞留しないように効率よく販売されている。
うさんくさい!
が、このうさんくささが妙にツボってしまい、たいした願いもないのに、それから四回ぐらい行っている。