ぎょぎょ、もくもくもく15

2013.9.14青磁社刊行
『魚目句集』より。

だんだん体力が衰えているんじゃないかと思う。そりゃまだまだ元気だけれども、十代、二十代前半と比べれば、そりゃ衰えたって何にも不思議はない。

最近不安なのは、朝早く起きてしまうこと。夜遅く寝ても、見事に朝早く起きてしまう。

学生の頃なんて、平気で昼まで寝ていられたのに。どうも、睡眠には体力が要るみたい、テレビで坂上さんが言ってた。

また、昼までぐっすり寝てみたいなぁ。

早寝遅起き昼の風呂、なんてのは実に良いもんです。

だってなかなか出来ないもの。

『薪水』より。

とろとろの柿正月の薬とし

色々良いらしい。

雪解山描くに一本朱をつよく

朱はつよし。

蠅生れたちまちに知恵見せにけり

ぶーん。

七夕や丸餅ほどの墨くばり

はい、墨です。あなたもどうぞ、墨です。

相性といへばこの世の茄子とえび

なんてったって茄子とえび。

西瓜赤し若かりし日の文庫本

岩波文庫は古くなると、ちゃんと表紙が老いてくる。

ふぐ鳴くと人に告げけり神の旅

そう言えば初めて観た歌舞伎の演目の一つは「らくだ」だったなぁ。ふぐだけに。

読初は一尾の鯉となりし僧

そしてカープのシンボルに。うそうそ、三井寺の僧の話ですかね。

見えぬもの追へり生涯涼しけれ

わしには見える、わしには。

つぎつぎに巌より落下泳ぎをり

元気がありあまる。

秋風を見るに豆腐を肴とし

酒は辛口。

還俗や酒に来る蚊を手にはらひ

ただいま、濁世。

草に落ちたたかふ蜂の音なりし

蜂も大変、ハッチも大変。

雉子うごきては国原の雨を呼ぶ

けーんと呼べば国原の雨。

もう一回この句集やります。

では

ばーい