溺るるばかり蛇笏かな⑤

H.28.6.25 角川ソフィア文庫
『飯田蛇笏全句集』より。

先日包丁を洗っていたら指をざっくり切ってしまいました。心の傷が深く、刃物が怖くなって数日洗い物を妻に頼んでいます(風呂と洗い物物だけは僕の担当)。

中学だったか高校だったか成績表で、家庭科で2(超不器用)、体育で4(喘息虚弱体質)、音楽で4(歌のテストを無視、歌わない)、世界史だけが10(唯一好き)、だったことを思い出しました。

先生から、やる気がないの?あまりに副科目の成績が悪過ぎるよ、と言われたことがあります。

2は、ひどいなぁと今でも思い出します。

実習で、エプロン(家庭科)やらラジオ(技術)やら作らないといけなかったんですが、ほとんどすべてを友だちにやってもらって、先生が呆れて2を付けたんだっけなと。

やる気が、なかったのかもしれない…。

好きなことだけやっていると、僕みたいになるので、全部一応はやった方が良いと思います。

では、蛇笏の続きを。

太祇忌や秋の湖辺の蒲焼屋

乙なもの。西鶴忌だとこってりして美味しくなさそう。

農となつて郷国ひろし柿の秋

甲斐のお国はでっかいな。「農となつて」は思い切った表現。

山門に赫と日浮ぶ紅葉かな

蛇笏「赫っ!!」イメージだけど蛇笏はこういうのが似合う。人間臭く厳格で。

古き世の火の色うごく野焼かな

にょろっ。

山僧に遅き月日や鶏頭花

ふっと鶏頭花を見る。

菜の花や五十三次ひとり旅

菜の花やが「楽しいなぁ」に見えなくもない。

ふるさとの雪に我ある大炉かな

夏は暑く、冬は普通にすごく寒い。

指が痛いので今日はこんなもんで。

じゃ

ばーい