溺るるばかり蛇笏かな17

H.28.6.25 角川ソフィア文庫
『飯田蛇笏全句集』より。

たこ焼きが大好きだ。焼くのも食べるのも。先端恐怖症の僕が、唯一包丁を握るのは、たこ焼きの蛸を切る時だけだ。

たこ焼きのためならば、頑張ることが出来る。

てふこさんと直さんに来ていただき、我が家でたこ焼き祭をやりました。

僕が天かすと生地を四割ほど鉄板の穴へ流し込み、蛸を次々とトングで投入するのはてふこさんの仕事。さぁ、直さんの出番ですよと、軽快に紅生姜を投入してもらう。そしてその上に再び僕が生地を流し込む。

チームワークが大切なのだ、たこ焼きは。
皆で力を合わせて、一つの球体を作る。

たこ焼きとは、人生そのものではないだろうか。

あと、てふこさんの作る梅酒「てふこさん」は俳人ならば一度は飲んでおきたいお酒です。

蛇笏はいよいよ『椿花集』から。

地に近く咲きて椿の花おちず

粘る。

冬の果蒲団にしづむ夜の疲れ

くたくたの。晩年の。

万緑になじむ風鈴昼も夜も

元気な風鈴。いい気分な句。

大仰に夜汽車のけむり月の冷え

夜汽車もまた冷えていて。

白昼を京のかすみて添水鳴る

そんなお店で天ぷらなど食べたい。

奥山の天をうつろふ夏雲雀

好きな句。雲雀が覗く奥山の天。

秋風やいのちうつろふ心電図

元気に動け心電図。

山を出てひたすら歩む冬墓畔

ひたすらひたすら。

雪景にいふことなくて朝の刻

あえて言うなら、寒し。

刀匠の昼寝長くて風わたる

起きたらまた、仕事。

誰彼もあらず一天自尊の秋

みんな違ってみんな偉い。

17回かかったけど、蛇笏全句集終わりです。

さて、次は何をやろうかな。

じゃ

ばーい