2016.11.10 人間社発行
岡村知昭句集『然るべく』より
朝が早い。八時半には仕事が始まるので、その五分前には職場にいます。ちなみに職場までは電車で一時間以上はかかる。
時間がないので、朝ごはんを三分から五分前ぐらいで食べます。おにぎりを、ごくりと呑み込む、これがなかなか辛いのだ。
休みの日にゆっくり起きてゆっくり朝食を食べると、あぁ、生きてるなぁと思います。
岡村知昭さんの句集『然るべく』を読んでいきましす。
眠らぬよ梅林行きのバスに乗り
そこそこ、わくわくしている。
チューリップ咲くはずのない箪笥かな
奇跡がみたい。
信長お断りの茶畑なるぞ
ダメダメ絶対。
あめんぼうまでいなくなりぜんぶ脱ぐ
満足したら一つづつ着る。
うなだれる力はあつて雲の峰
がっくり感。
初秋のペンキまみれの両手かな
青蛙もびっくり。
落花生投げつけられる司会かな
千葉あたりの風習。
剥製の犬幼くて冬の星
永遠に幼いままの。冬の星も良い。
戒名の捨てられてある冬田かな
良いのがあれば拾う。
零点をくりかえします眼鏡拭き
えぇ、一問もわかりませんとも。カッコイイのび太。
桃の花ドッヂボールを引退す
もうやらないけれど懐かしいもの。
花冷や銀紙でこいひとをつくる
十四、五人ほど。
じゃ
ばーい