素敵な石鼎17

1990.2 沖積舎刊行
『原石鼎全句集』より。

二ヶ月に一回ある、激しい飲み会のある句会があり、今回もやはりふらふらで帰ってきました。

もうほとんど何の記憶もない状態で、最低な二日酔いとともに目が覚めます。ちょうど妻が実家に帰っている時だったのですが、ちゃんと自分で定期は定期入れに置いて、上着、靴下ズボンは脱ぎ、携帯は机の上にありました。暑かったのか窓も開いていました。

人間ってのは、本能だけで結構動けるもんだなぁと。酔わないようにウコンの高いやつを買ったはずだけど、見当たらない。多分、飲んだんだろうなと。

石鼎の昭和九年より。

その中の緑の船や松飾

よく目立つ、緑。

ゆらゆらと大満月や春の雪

月の生命感がちょっと不気味。

老雁は聖のごとく去ににけり

さらばじゃ的な。

昨日よりけふ濃く見ゆる桜かな

そんな気が。

黄色とてかくまで黄なる梅雨の月

これもちょっと不気味。生きにくいのかもしれないけれど、繊細さは詩歌には有効な力となる。

細長の大き鏡や妻の秋

珍しい素敵な下五。秋の人、ならたまに見ますが。

落葉掃いて水まいてそこら澄みにけり

やり終えた清々しさが澄みにけり。「そこら」のいい加減なところもちょっと面白い。

昭和十年

山門前の大筍でありにけり

でかい、でも食べれなそう。

この人にすこし重たきスキーかな

スキーは滑る時以外、色々重たい。スキー、やったことないけど。

じゃ

ばーい