久しぶりだじょ⑦

昭和57.9.15角川書店刊行 「杉田久女読本」より

麒麟さんはいつも優しいお姉さんの影に隠れてぬくぬくとしている、こう言い放ったのは久留島くん。

あなたの周りのお姉さんはあなたに優しいのではなく、人に対して優しいのです、表記に誤りがあったようなので訂正しておきます、こう言い放ったのは(メールだけど)磐井さん。

えぇ、その通りです。

あかりさんと佳世乃さんと妻とご近所カレー会をしてきました。直さんは忙しくて欠席だったけれど、もりもり食べて盛り上がりました。

この町のカレーは、なぜかすごく美味しい。

では久女の続きを。

ひとでふみ蟹とたはむれ磯あそび

あはは、おほほ。

潮の香のぐんぐんかわく貝拾ひ

拾ってはポイ。

風に落つ楊貴妃桜房のまま

楊貴妃桜と思えばこそ。

自動車のついて賑はし紅葉狩

ちょっと立子の句みたいですね。久女もまた素直であったり明るい俳句もあります。

打ちかへす野球のひびき草紅葉

打ちかへす、が楽しい。草野球感。

山冷にはや炬燵して鶴の宿

名物といえば鶴ばかり。

寄り添ひて野鶴はくろし草紅葉

野鶴は黒いらしい。

鶴鳴いて郵便局も菊日和

そんな町の郵便局。小さくて良い感じなのでしょう。

一人強し夜の茅の輪をくぐるわれ

意志強し。

虚子留守の鎌倉に来て春惜しむ

久女の先生大好き感を異常のように言われたりしますが、師弟にはありがちなことかなと。そう言えば、僕は先生が神奈川に住んでいるから、じゃあ神奈川だ、と住む場所を探したんだった、と思うと、ちょっと僕こわいな…。

じゃ

ばーい