久しぶりだじょ⑨

昭和57.9.15角川書店刊行 「杉田久女読本」より

健康のために、亜麻仁油とやらを飲んでいます。なんだかブームらしいですね、この油。一日にスプーン一杯、味もないし、においもない液体をチュルッと飲み干します。
なんだかよくわからないけど、色々なことに良いらしいので、毎日チュルッと飲み干しています、別に美味しくはないです。

健康に、なると良いな。

では久女の続きです。

土濡れて久女の庭に芽ぐむもの

は何だろう。

実梅もぐ最も高き枝にのり

いきいきもぐ。枝にのり、の身軽さが良い。

母美しトマトつくりに面痩せず

母美しトマト美し。

張りとほす女の意地や藍ゆかた

この手の句は、自分を鼓舞しようとしていたんでしょうね。

焼けあとの蕨は太し二三本

蕨も人も逞しく。

一人静か二人静かも摘む気なし

好きな句です。視線に愛情がある。

新婚の昌子美しさんま焼く

石昌子さんですね。昌子の字がとても美しく、輝いて見えます。声に出してみても綺麗な句です。

ここまでが『杉田久女句集』1385句、次回からは『杉田久女読本』補遺684句を見ていきます。久女は残っている句が多いので、50句や100句ぐらいの有名句だけを読んでも、聞いたことのあるような久女の姿しか見えてこないと思います。

2000句ぐらいなら、案外サラサラ読めますので、じっくり読んでみることをオススメします。

では今日はここまで

じゃ

ばーい