鷹羽狩行を修行中②

2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より。

髪を切るのが好きじゃなく、もじゃもじゃになるまで放っておきますが、限界が来ると1080円カットのお店に行きます。「今日はいかがなされますか?」という質問が苦手で、必ずこう答えるようにしています。
「前髪は眉毛ぐらいで、横も後ろもそれに合わせて軽くして下さい」

毎回仕上がりは違うけれど、切ってもらえます。

今日は「遠岸」を読んでいきましょう、やはり「誕生」と同じく有名句が多いです。

蜜豆を食べをる父も入れて貰ふ

父も食べをる。

換気扇よりひぐらしの甘きこゑ

生活感すごい。

金賞の字がまだ濡れて菊花展

みずみずしさ。

夜が長し言葉おぼゆる吾子のため

どんどん成長しなはれ。上五が抜群に良い、秋になったら真似してみよう。

雪達磨肩に金星ぽつと点く

ぽ。

流木を焼(く)ぶ焚火まで曳きずり来て

ずるずるするの、楽しい。

啼くときに凍鶴翅をすこし使ふ

すこし動く。

青き踏む怒りは踵より抜けて

イライラする日はこれにかぎる。

雪となる折鶴の角(かど)多感にて

ぴっとした折鶴。

油虫影べつとりと死にゐたり

べっとり、存在感。

窓開けしこと鶯の気に障る

ごめんって。

摩天楼より新緑がパセリほど

見えた。

投げ接吻(キス)を投げて届かず舟遊び

うふ。

ワイキキや妻の知らざる日焼加へ

ワイキキやぁ!

昼寝せり大言海を枕とし

硬いけど。

「遠岸」も名句だらけです、ぜひ読んでみて下さい。

じゃ

ばーい