2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より。
今まで一度もしたことのないものに、喫煙がある。子どもの頃ひどい喘息だったので(治ってるので遠慮せず僕の前でもぷかぷかやって大丈夫です)一回も吸ったことがない。翼さんのアウトロー俳句のパーティーの後、あぽろさんに新宿めだかへ連れて行ってもらい、みんながあまりにプカプカ楽しそうにタバコを吸うから、凱くん、ねぇねぇ、それ美味しいの?とタバコを一本もらいました。これを咥えて、吸うんですよ、とか習いながらスーッと吸って、ほぉ、これが次元がいつも咥えているタバコというものか。
数回吸い込んではケホケホむせて、すぐ灰皿に置いてしまったけど、34歳にしてまだまだ初めての事があるということが何だか楽しいなと思いました。
まぁ、向いてないようだからタバコはもう吸わないと思うけれど。
『月歩抄』より。
鯉と鯉向きそのままに年新た
あっち向いて鯉。
味方ほど敵の数あり寒鴉
平成鴉合戦カーカー。
丈長き日光とどく谷の梅
「丈長き」がすごい。光もまだまだたくさんの詠み方が出来る。
紅梅や枝枝は空奪ひあひ
有名句ですね。紅梅の花言葉が「優美な人」というのも良い。
雛市のまだ見ぬ方へ見し方へ
あっちに雛様こっちに雛様。
蜂の巣を打つ一撃をあやまてり
なんて日だ。
危きに遊ぶ沢蟹穴を出て
沢蟹は危きに遊ぶ。
葛の花むかしの恋は山河越え
有名句ですね、好きな句です。葛の花は実際に見るよりも詩歌の中での方が美しい気がする。
ふつふつと火の榾どつこい生きてゐる
どっこい生きてるシャツの中♪はど根性ガエル方。
今日はここまで。
じゃ
ばーい