2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より。
吟行句会にほとんど行かない。別に嫌いなわけでも苦手なわけでもないけれど、なんとなく行かない。吟行(もしくは散歩)は大好きなので近所でも遠くでもうろうろするのはとても楽しい。たまたま吟行句会に誘ってもらい、去年のお盆以来の吟行句会に行ってきました。
句会後、黒岩くんから感想を聞かれ、新宿御苑も来てみると、案外良いところだなと思いました、と答えると、そういうことじゃなく句会の感想を聞かせて下さいと言われました。
楽しかったです。
行ってみると、必ず何か句が生まれる吟行句会ってのもやはりたまには良いなぁと。
では今日は『第九』を読んでいきましょう。
天皇の年賀いつもの右手あげ
いつもの
てんでんばらばらに四股踏み初稽古
日々精進。
夜ざくらや船の形に灯のともり
楽しい楽しい桜の夜。
筍の眠り覚めざるまま掘られ
すやすやと筍。
太陽のはうがまぶしむばら祭
福山市ばら公園と前書。福山市の花は薔薇です。関係ないけど尾道あたりの子ども達にとっては福山のデパートに行くのが最大の楽しみの一つでした。薔薇の街、福山。
あぢさゐの寺そのほかの寺も雨
鎌倉のお寺みたいです。激混みの。
ふたことめには「先代」と生身魂
またかと思いながら、聞き流し。
度のすぎし度忘れ一つ忘れ初め
うっかり。
春愁や壜の形に硬貨溜め
チャリンチャリンと。
親しげに脚垂らし来るががんぼう
時々とれてしまう、脚。
裏返しまた裏返し髪洗ふ
たっぷりある。
白桃の水をはじきて水に浮く
ピッチピチピーチ。
涼しさや船を通すに橋回し
その名も天の橋立。
初陣の槍長すぎる菊人形
頑張ってみた槍のサイズ。
この句集、好きな句多いです。さて今回はこのへんで。
じゃ
ばーい