今年のおみくじは二回とも大吉!の巻

先日、松山に帰省したとき、俳句のお友達と、子規堂へ行ってきた。松山で子規家族が住んでいた家を、再現した建物だ。

子規堂の前には銅像もあるのに、なぜか子規のレリーフも。

なかなか立体的なつくりで、横から見ると、迫力。

子規堂の向かいには、漱石の、首だけの銅像もあり(肩がないのでちょっと新鮮)、「『坊っちゃん』を書いた人」という説明が堂々彫られている。なんというか、調子のよさが、松山らしい。松山の人間にとっては、ある意味、夏目漱石とは第一義的に「『坊っちゃん』を書いた人」であるのだ。

建物に入ると、いくつもの資料が並んでいる。中でも、子規が最後に使っていた蒲団の切れ端が保存されているのには目を奪われた。子規の触れた蒲団。切れ端とはいえ、目の前にあることが、子規がほんとうにこの世に生きていたということを実感させてくれて、なまなましかった。嬉しいというよりは、ちょっと苦しかったかな、病臥の子規が想像できちゃって。たまたま子規堂に行った日が、すごく寒くて、畳に載せた足の裏が、しんそこ冷えちゃったから、かもしれないけれど。

『子規に学ぶ俳句365日』(草思社)発売中!

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●あるねの俳句恋みくじ、ついに発売になりました!
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オリジナル「俳句恋みくじ」を新発売!

まさか、自分のアイディアが、こうしてかたちになるとは・・・感慨深いです。子規から現代の俳人(最年少は20歳の福田若之さん)までの60句の恋の俳句をえらび、解説をかきました。俳句使用に協力してくださった俳人のみなさま、本当に、ありがとうございました。恋という入口を通して、俳句作品にひめられた魅力が読んでくれた人に伝わるように、丁寧に書きました。もし松山・道後にお寄りの際は、100円を握りしめて、ひとつ、ひいてみてくださいませ。愛媛のお塩を使った塩飴(三個)とセットというのも、甘すぎないわよ・・・という、大人の恋みくじな感じですわね。

日経新聞の夕刊に、「読書日記」という読書エッセイの欄があるのですが、1月、計4回を担当することになりました。500字強の短い文章ですが、自分の愛読書をきっかけにエッセイを書き起こすという趣向の欄で、書評とはまた違った面白さがあります。毎週水曜の日経夕刊に掲載、今日が、第2回目の掲載だったはず!(告知が遅いですね)見かけた方はぜひ、にやにやしてください。

明日、聖心女子大学で、「近代文学研究Ⅰ」の講義の一環ということで、ゲストスピーカー(というらしい!)として、女性俳句についての講演をしてきます。タイトルは「女性俳句から句女子へ」。女性俳句の歴史と、現代における女性×俳句について、わたしの目からお話しできることを、楽しく語ってこれればと思います(緊張するー)。

聖心女子大学 お知らせHP

それから、講師の櫂未知子さんについて助手を担当している、日テレ文化事業団の『中学生からの俳句塾・言葉の寺子屋』第三期生募集中です。以下、「しらせる」のページに詳細アリ。
http://spica819.main.jp/shiraseru/5151.html

鬼房顕彰俳句大会も、来週アタマに締切です。
第五回 佐藤鬼房顕彰全国俳句大会 (塩竃市制施行70周年記念事業・プレねんりんピック関連事業)
日時      平成24年3月20日(火・祝)受付 午前10:00~ 開会 午後12:30~ 場所      壱番館塩竃市遊ホール(JR仙石線本塩釜駅徒歩五分) 当日参加費   1000円(参加者一句投句、公開審査) シンポジウム  「鬼房晩年の俳句の魅力」 (パネラー)田中亜美、神野紗希、矢本大雪、宇井十間、関根かな (司会)大場鬼奴多
事前投句締切  平成24年1月16日(月)当日消印有効 応募方法    未発表三句一組(一人何組でも可・ジュニア部門は一人三句以内) 既定の投句用紙または二百字原稿用紙に住所・氏名・俳号・TELを記入 投句料     一組1,000円(無記名定額小為替使用) *ジュニア部門は無料です 選者      (一般)和田悟朗、宮坂静生、正木ゆう子、蓬田紀枝子、 高野ムツオ、渡辺誠一郎 (ジュニア部門)高柳克弘、神野紗希、照井翠、佐藤成之