2016年6月14日

比喩に飽きここにゆらせばゆれるゼリー

20160614

給食のゼリーが好きだった。リンゴやぶどう味のゼリーは配膳されるときにはまだ凍って霜が付いていて、食後に半解凍の状態で食べるのだった。特に七夕給食のゼリーには心が躍った。星型の牛乳寒天と星形のパイナップルが入っている薄い水色のゼリー。パッケージには3頭身の織姫と彦星がにこにこしていたことまでいまだに覚えている。
なんだかとても懐かしく思って自分のためだけに作ったことがある。うーん。おいしいし、大きくてうれしいけど全然これじゃない。わたしが食べたいのは中学生の時に食べたあの容器にたったこれっぽっちしか入っていない浅いゼリーで、しゃりしゃり食べながら「昼休みも合唱練習するのやだな」って言いたいんだ。きっと。