2016年6月20日

グレープフルーツまつぷたつ予言はきらい

20160620

Twitterで美味しいグレープフルーツの食べ方を見て、先日ようやくそれを試した。”冷蔵庫で冷やしたのを横半分に切って 厚い皮にそってぐるりと刃をいれたらはちみつをかけて スプーンでグリグリして身を食べ さいごに白ワインを少しそそいで 汁をぜんぶのむ”というもので、熟れたグレープフルーツでやってみたらこれがほんとうに美味しかった。わたしはあまりはちみつが得意ではないので上白糖をふりかけたのだが、懐かしい味だった。昔は祖父に教えられて砂糖をかけたグレープフルーツをこんな風にスプーンでほじくって食べていた。おじいちゃん、わたし、白ワインを注げる歳になりました。グレープフルーツそのものを器にして飲むお酒には何とも言えぬ感動がある。細胞のひとつひとつがむずむずしてきて、口からこぼれて顎を滴っていく果汁を手の甲で拭いながら、わたしは自分が動物であることを思い出す。
わたしがいちばん好きな果物はグレープフルーツかも知れない。明るい黄色だし、酸っぱくておいしいし、両手で持てばどことなく安心する重さだし、それに、出窓に置いておけば夜の闇の中でもぼんやりひかるような気がするし。あなたの好きな果物だし。