2016年6月27日

安心は最後に詰めるいなりずし

20160627

今年の春、所属している東北大学短歌会のお花見のために手毬寿司をこしらえた。手毬寿司をきれいにつくるとき、酢飯は欲張らず一口よりも小さいくらいにするのがコツらしい。いろいろな味を考えて作るのもたのしい。この時は海老・とびっこ・葱、まぐろ・紫蘇・白ごま、生ハム・ブロッコリースプラウト、サーモン・レモン、野沢菜、おいなりさんの6種。人数の多いお花見だったので全部で100個近くの手毬寿司と大量のチキンナゲットとタコさんウインナーと巨大ティラミスを作っていき、まるで業者だと笑われた。普段作るのは一人分ばかりなので、たまにおおきなお弁当を用意するのはたのしく、ついつい張り切ってしまう。炊きあがったたくさんのお米をしゃもじで切るとき、誰よりも強気になれる。
ふと、大学生のうちにできるお花見はもう終わってしまったのだと気づく。わたしにたくさんのことを与えてくれたサークルも、残り半年なのか。会っておきたいときに会っておかなければ。からだはここにひとつしかない。