2016年7月2日

明易し芥川龍之介を肴

「脱毛サロン」

 腕毛とスネ毛がクロマニヨ~ンだったので、数年前永久脱毛をした。
 店によってやり方が違うのかもしれないが、私の通っていたお店はこうだった。
まず、会議室のようなだだっ広い部屋をさらに白いカーテンで区切って簡易な個室とした空間に通される。そこで服を脱いで下着姿となり、バスタオルをかけてベッドに横たわる。すると、マスクをした白衣の女性がひとり入って来て、「こちらをどうぞ」と、レーザーよけの眼鏡が渡される。眼鏡といっても、装着すれば何も見えなくなるので、目隠しと変わらない。
 さて、本番はここからだ。
 ふわっとカーテンが揺れる気配がして、音も無く、あと二人のエステティシャンがあらわれる。(見えないながら、解析した)
それで、手足にジェルを塗られたりレーザーガン(?)を当てられたりするのだが、この間、全く会話がない。「それとって下さい」みたいな業務連絡すらない。この、全くの無言が客人に対するサービスなのかもしれないが、暗闇の中にいるこちらからすると、「目とかで合図しながら作業してるのか?」「実は男性だったりしないのか?」「もっと雑談とかしてくれた方が、気が楽なのになあ」…と、無駄な想像がふくらむ数十分であった。っていうか、あからさまにニヤニヤしていたし、それを見られていただろう。