2016年9月5日

一行目の後空白や秋の風

今の住まいの前がバス停であるため、路線バスに乗ることが多い。故郷に住んでいた頃は全く乗らなかった(バス路線のない都市だった。自分が東京に出てきてから後に、アウトレットモールができて駅からの循環バス路線が新設され、高速道路のインターチェンジ付近に高速バスのターミナルも出来、あたかも「バスの街」となった)。
田中小実昌『バスにのって』(青土社)をまた読み返したくなっている。あの本は旅の途上にあるかのような文章だが、大半は都内のバス路線についてのエッセイだ。