2017年2月8日

春めくがAたちまちに紙に痩せる

2日ほど人と一緒に居ると(特にそれがとても楽しかった場合)途端に自分の部屋が狭く思えて来て、大好きな白米を食べるのさえも少し虚しくなってくる。

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むなしい食事、と言えば、伊丹十三監督作、映画「スーパーの女」(東宝、一九九六)。小林吾郎はダメスーパー「正直屋」の経営者でボンボン。ライバルスーパー「安売り大魔王」の偵察に来ていたところ小学校の同級生井上花子と再会し、ダメスーパー立て直し物語がはじまる。二人とも夫と妻に先立たれた独り身なのだが、映画冒頭回転寿司屋にて、牛丼屋で食べるさみしさを共有する。
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「ああ、昨日はあんなにおいしかった白ご飯、なんでこんなに味がしないのだろう。」そんな時に思いついた方法こそが、大食い番組を見ながらご飯を食べるというものである。大食いアイドルたちの食いっぷりにむしろなんだかもっと食べれる気さえしてくる。そんなこんなですっかり大食いバトルの事情にも詳しくなってしまった。(ちなみに、大食いの世界はちょうど世代交代の時期にあるらしく、ロシアン佐藤らレジェンド対、もえあず・マックス鈴木ら第5世代の対決も組まれるなどした。)

決勝戦は大抵ラーメン対決と決まっているのだが、選手たちが麺をザブザブとすするのを横目に私は春雨スープをチュルリとするのである。んー、今日もおいしかった。

しかし、それでも、しばらくすると、人と食べたご飯のおいしさが蘇ってきてしまう。
んん、ちょっと虚しい。