2016年3月21日

春の水広場容易く混信す

警備の仕事は二泊三日一休日という拘束期間の長い仕事だったが、合間合間の休憩や、勤務と勤務の間がはっきりと決まっており、学習計画が立てやすかった。私にとって初めての積極的な受験勉強だった。大学受験の時は正直、試験の一ヵ月前くらいになって慌てて準備して、どさくさに紛れて合格したので、何の参考にもならなかった。私は周りに隠れながらも、時間の大半を受験勉強に費やした。もっとも、利用できる時間は限られていて、試験範囲は広かったから、必要最小限の力を効率よく身に付けることを常に意識して実践した。合否はともかく、これまでの行き当たりばったりの人生にいったんケリをつけたかった。そのためには全力でやったらどこまで行けるのかを知る必要があった。

結果、国立大学等法人試験と、いくつかの地方上級の筆記試験に合格し、面接に進めることになった。