2017年3月28日

少し唄へば木蓮の夕深し

歌を歌うのが致命的に下手で、カラオケは好きなのだが、私とカラオケに行ける者は心から信頼できる仲間だけである。現時点では高校時代の卓球部の仲間か、妻となら一緒にカラオケに行くことができる。
以前、卓球部で二部屋借りた時のことだが、私の部屋の人数がだんだん減っていき、結局、寝てる奴と私だけになったことがあった。何というか、無意識に不快な場所を避けるみたいな避け方をされて、それ以降「歌うよ、今のうちにお逃げ」という気持ちになってしまう。だから妻とカラオケに行った帰りは、嫌じゃなかったか聞いてしまうのだけど、「聞いてないから大丈夫、また行こう」と言われるのが常だった。
採点は殆どしないが、やれば大体58点から70点の間しかとれないから、本当に下手なんだと思う。
実家にいたころはそんな自分を変えようと、声楽を習っている母親に歌を見てもらうという恥辱のレッスンを受けたこともあったが、結局具体的なアドバイスとして「簡単な歌を歌うこと」という至言をいただき、レッスンを卒業した。