2017年5月13日

麦秋や通称秋田新幹線

俳人協会の秋田県支部俳句大会で秋田へ。山形新幹線、秋田新幹線というのは、じつは正式名称ではない。秋田新幹線は盛岡から田沢湖線、奥羽本線を走行する新幹線車両なのだそうだ。秋田新幹線というのはあくまでも便宜上のものらしい。

それはともかく、前日の続きだが、大屋達治さんと初めて会ったのはいつか。昭和60年代になって、牧羊社でやはり山岡喜美子さんの企画で精鋭句集シリーズというものが刊行された。そのメンバーは大木あまり、大庭紫逢、大屋達治、島谷征良、田中裕明、夏石番矢、西村和子、能村研三、長谷川櫂、林桂、保坂敏子、和田耕三郎の12人で、全部が刊行された時に出版記念会が開かれた。山岡さんとしては、若手俳人の交流の機会にしたいという狙いがあり、かなり多くの人に声を掛けたようだ。ここで大屋さんと会ったのである。三森鉄治さんとも知り合った。二次会を取り仕切っていたのはやはり大屋さんで、この時にいろいろ話をしたことで付き合いが始まった。結社外の知り合いもだいぶ増えた頃である。大屋さんの話はどんどん広がって、奥坂まやさんの名前の由来などというのもこの時聞いた。彼女はいなかったのだけれど、本名の中山和子、すなわちNAKAYAMAKAZUKOを逆から読むと「おくざかまや…」となるとか、知っていることを何でも言いたい楽しい人なのであった。