2017年7月5日

光などなくてライチの実の濡れて

秘密基地、ロボット造り、わくわくするもののはずなのに、どうして歪んでしまったのだろう。

『ライチ✩光クラブ』(2016,原作 古屋兎丸,監督 内藤瑛亮)は、R15+指定の映画であるため、あまりおすすめはできない。原作の漫画を読む前に、私は怖かったので、ネタバレを全部見た。少年たちが破滅へ向かってゆき、救いはないけど、美しいと思った。少年たちが造ったロボットのライチに攫われた少女、カノンの口から出る言葉を美しいと思った。

『ライチ✩光クラブ』が映画化されたとき、原作が普通に書店の入口の映像化コーナーに置かれていた。イケメン俳優の帯で表紙を8割ほど隠されていた。そんな手に取りやすいところに置いてはいけない。ヴィレッジヴァンガードのいちばん奥の角っこに、置いておいてください。