2017年7月23日

夏の夜のB面の曲に救われる

昔、家にはレコードを聴く機械があって、レコードは見当たらなかったので、意味もなく、ぬいぐるみをぐるぐるまわしていた。
カセットテープはぎりぎり知っている世代だと思う。部屋を締め切って、足音を立てないようにして、CDの曲をカセットテープに録音して、車の中で聴いていた。

『フィッシュストーリー』(2009,原作 伊坂幸太郎, 脚本 林民夫, 監督 中村義洋)の予告では「FISH STORY」が、世界を救う!と言われていて、予告だけではどんな話なのかよくわからない。けど、ばらばらの時代の出来事が、最後の最後につながって、ほんとうに世界は救われる。
「僕の孤独が魚だったら、巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出す」と歌うFISH STORY(作詞:斉藤和義、伊坂光太郎,作曲:斉藤和義)が劇中に何度も流れ、くせになってゆく。