蚯蚓鳴く蚯蚓のやうな字を書いて
息子である良定の安否が明らかでないまま、時君洞は南部の百名へ移住することとなる。
百名移住(一九四六年五月十七日)
飛ぶ鳥の吾には告げよ吾子恋し
吾子の帰還憶ふ日に日に緑濃き
一九四八年五月一日良定の戦死を知る
飢ゑやせん熱や高かりけん野にや果てし
そして、移住から二年後に戦死を知ることとなった。
蚯蚓鳴く蚯蚓のやうな字を書いて
息子である良定の安否が明らかでないまま、時君洞は南部の百名へ移住することとなる。
百名移住(一九四六年五月十七日)
飛ぶ鳥の吾には告げよ吾子恋し
吾子の帰還憶ふ日に日に緑濃き
一九四八年五月一日良定の戦死を知る
飢ゑやせん熱や高かりけん野にや果てし
そして、移住から二年後に戦死を知ることとなった。