雨音のまへから濡れて茸山
桑江常青という俳人がいる。一九一五年に生まれ、一九七一年に亡くなった。
遺体かえる夜の埠頭に百合匂う
誰かが「もらってきた百合を活けたら、夜通し人の臭いがして眠れなかった」といっていた。なるほど。百合は人の臭いがする。
雨音のまへから濡れて茸山
桑江常青という俳人がいる。一九一五年に生まれ、一九七一年に亡くなった。
遺体かえる夜の埠頭に百合匂う
誰かが「もらってきた百合を活けたら、夜通し人の臭いがして眠れなかった」といっていた。なるほど。百合は人の臭いがする。