2017年11月2日

愛されて消える花火の泣いている

‘Think what a child it would be, with my body and your brain.” “I know, but suppose the child was so unlucky as to have my body and your brain?”

「考えてみてください。私の体と貴方の頭脳を持った子供が産まれたらどんなに素晴らしいか」 「私の体と貴方の頭脳を持った子供が産まれたらかわいそうでしょう?」 ――――イサドラ・ダンカンとジョージ・バーナード・ショー

1950 年 11 月 2 日に亡くなった、文学者ジョージ・バーナード・ショーの逸話である。20 世紀を代表するダン サー、イサドラ・ダンカンの誘いを、皮肉屋の彼はこう言ってはねのけてしまったと言われている。

好きですをあっさり消し去る花火かな 小嶋紳介『17 音の青春 2017 五七五で綴る高校生のメッセージ』

「貴方の遺伝子を、共に後世に残したいと思う女性はこの世に一人もいないと思います」 それっきり彼女から私にメールが届くことはなかった。何も特別ではない。それ自体、昔からよくあるフレーズ であることを私は知っていた。最高の事実を教えてくれたことが有難かった。

橋で逢う力士と力士秋うらら 長嶋有『春のお辞儀』

人間は「類似性」を求める傾向がある。我々は自分と似た意見、特徴を持つ相手に好意を抱きやすい。類は友を
呼ぶ。割れ鍋に綴じ蓋。また、お互いの関係を補い合える「相補性」も求める。ギャップや自分にはない魅力を 持った人に憧れを抱いてしまうことがある。

乱暴な私ゼリーのような君 尾上緋奈子『第十六回俳句甲子園公式作品集』

草食系男子、肉食系女子なんて名前も古くなってしまった。どんどん古くなっていけばいい。次の時代がもっと 自由で面白可笑しくなっていく方がいい。俳句と同じだ。

私はショーよりも器の小さい、人喰系男子。つまり最もタチが悪い男子だ。