2017年11月24日

冬めきぬいるかの肌の手触りも

1859年11月24日、チャールズ・ダーウィンによる『種の起源』が刊行された。彼は、生物は自然選択により多様に進化するという説を主張した。

秋夕焼いるかの息は水の匂い 髙勢祥子『頬づえ』

水族館に行ったときにいるかを触ったことがある。魚の感触かと思ったら、ゴムのようだった。息の匂いはどうだったかな。そんないるかは哺乳類である。

ひらめける手の忘却をかものはし 九堂夜想(『天の川銀河発電所』より)

鳥のような大きなくちばしを持つかものはしも哺乳類である。残念ながら、そのくちばしに触ったことはない。

獺のおとがひも秋惜しむなり 安里琉太 スピカ「擬態する天庭」
いるかとかものはしと獺と、同じ水辺に暮らす哺乳動物でもこれだけ多種多様だ。自然選択の結果かどうかは分からないが、秋夕焼、忘却、秋惜しむ、過ぎ去った過去を振り返る言葉と組み合わされて、なんだかすごく遠くまで来てしまった感じがする。