2012年7月18日

水虫のことや土星の輪のことや

同居


自分と誰かと、交替してもらえるとしたら、迷わず答えは、「猫と」。

だって、羨ましいじゃないですか。趣味は安眠、特技はくつろぐこと。

とはいえ、人間である現在も、そのへんは変わらない。なのに、自分を羨ましくは、ぜんぜん思わない。

??? なんかヘンです。

猫といっしょに暮らす年月が長くなりました。いろいろな猫がいつもそばにいました(悲しいことに、いつもむこうに先立たれてしまう)。

猫は親しい存在なのですが、猫の句はほとんどつくりません。自分の句集『けむり』に、猫の句は一句もありません。カバーにかわいらしい猫のイラストはありますが(上の写真のフェルをデザイナーの亞子さんが意匠化してくれたのです)、句はない。

なんでだろうなあ、と、考えてみても、うまい理由を思いつきませんが、猫という存在は、私にとって十全すぎるからかもしれません。