立春の再び舟となる身体 江渡華子

第二子がお腹のなかにいることがわかったのだろう。「体」が肉体で、「身体」が心身。「体」が生物全般に使い、「身体」が人間のみに使う、という違いがあるらしい。
まだ寒い立春の、しかしそこまで来ている春の気持ちが「再び舟」の「ふ」の音に乗って柔らかく訪れる。

(2016-2 梅見る為の)