如月やまた鳥ばかり詠むお前  野口る理

「お前」と締めくくることで、一瞬乱暴さだけが残るが、「また」や「ばかり」と繰り返していることから、いつも見ているということがわかり、その視線が温かいものだと気付く。る理の句は、世界に対してのツンデレが詰まっている。素直に愛さずに、遠まわしな言い回しや素っ気ない言葉遣いに、読み手は「あれ、冷たい?」と一瞬驚き、再度読むことで隠されている「デレ」にほっとするのだ。

2017年3月1日「鳥」より