おひさまのやうだね白もくれん未婚  小川楓子

おひさまのようなのは、白もくれんなのか、私なのか、それとも。
未婚なのは、白もくれんなのか、私なのか、それとも。

言葉同士がゆるやかにはぐれてゆく、違和感と心地よさと。

「舞」平成29年夏季特別号より。楓子さんの俳句は、定型の韻律の中に在りながら、言葉が自律している。