北川冬彦の、一行の詩を思い出す。
「馬」
軍港を内臟してゐる
軍港どころか、星雲をその息に蔵する馬の、眸はどれだけ輝いているだろう。
星雲もまた、ただ夜空にとおく輝くきれいな光ではなく、馬の息のように、あつくなまぐさく息づいているものとして、生まれ直した。
句集『片翅』(邑書林)より。
北川冬彦の、一行の詩を思い出す。
「馬」
軍港を内臟してゐる
軍港どころか、星雲をその息に蔵する馬の、眸はどれだけ輝いているだろう。
星雲もまた、ただ夜空にとおく輝くきれいな光ではなく、馬の息のように、あつくなまぐさく息づいているものとして、生まれ直した。
句集『片翅』(邑書林)より。