2013年1月30日

日輪白し雪道を逢いにゆくなり

 ぐだぐだ思うってのが私は好きらしい。嫌なことでも、ぐだぐだ考えていると、それは人間なら当たり前のことだと気が付いたりする。
 物思うことは新潟に始まっていて、それは父の死が、心理的にも場所的にも、暮らし方にも大きく影響していたわけで。
 新潟を思えば、海と砂浜と松林と花火と信濃川と万代橋と、冬ずーっとの曇天と雪と、友人と恋人と。それらに囲まれた茫漠とした不安と希望、ってとこかな。新潟で育たなかったら、どういう人生になっていたのか見当もつかない。
 もう一度、あのひりひりした、ぴかぴかした、愉しくもしんどかった其処へ戻りたくはないが、あの日々があって、よくも悪くも私。