2014年11月18日

おちてゆく途中の寒椿を掴む

落下

俳句をやめてしまった友達が多くいる。
その中の何人かは、確かに何かの才能がそこにあると感じさせ、
しかしあるいはその賢明さ故にか俳句以外にその才能を割り当ててしまった。
僕が悲しいということはすなわち俳句にとっても悲しいはずだが、
そんな友人たちに向けてこそ、僕は俳句を作り続ける。

桃落ちてなくなるまでの浄土かな 摂津幸彦 『鳥子』
蝸牛まひるの崖をころげ落つ 桂信子 『緑夜』