2012年6月19日

風鈴やパラシュートいつ開くのか

日系メキシコ人のサオリは、ベストフレンドの一人だ。彼女とは同じアカデミック・ライティングのクラスを取っていて、アメリカ人の先生の速いネイティブ英語について行けなかった僕を助けてくれた。
僕は、名前からして、彼女を日本人だと思っていたが、実は祖父が日本人ということだった。彼女は留学先のチリでスウェーデン人のフィアンセに出会い、移住することを決意した。そして4月、彼が働いている会社の東京支社に半年間転勤するというので、ついて行ったのである。マラソンが趣味の彼女は6月2日に行われたストックホルムマラソンと、ギリシャで行われる友達の結婚式のために一時帰国した。僕が「日本はどうだった?」と聞くと、彼女は「自分のルーツを確かめることができて良かったわ。日本語も勉強し始めたの!」と笑って初級日本語のテキストを見せてくれた。
現在彼女は英語・スペイン語・スウェーデン語を操れて、将来は国際機関で働くのが夢だ。だから、フランス語も勉強するらしい。スーツケースと自分の体一つでどこでも生きていけると言わんばかりの彼女を前にして、僕は頭がくらくらした。読み返してみて、なんとこの文章には国の名前が8つもある。(つづく)