秋の野がスクリーンとして用意されている。もちろん、それは平面ではなく、すこし草臥れた起伏である。秋の日陰なので、決してくっきりしたものではない。
僕はその父を知っているので、きっとすっぽりと子どもの影を隠すのだと思う。「野あそびのつづきのやうに婚約す」。そんな影が、同じ野に横たわっていたのかもしれない。
カテゴリー: 安里琉太
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
秋の野がスクリーンとして用意されている。もちろん、それは平面ではなく、すこし草臥れた起伏である。秋の日陰なので、決してくっきりしたものではない。
僕はその父を知っているので、きっとすっぽりと子どもの影を隠すのだと思う。「野あそびのつづきのやうに婚約す」。そんな影が、同じ野に横たわっていたのかもしれない。