2015年4月28日

椅子つくる釘やはらかに入る日永

さて、クララは結婚した。そしてこの夫、クララの愛する夫は彼女も驚くほどの傑物であった。一年後だったか二年後だったか、クララが話してくれたのに忘れてしまったが、二人は離婚する。

ロベルト・ボラーニョ(2009).『通話』松本健二 訳 白水社 pp.178