医学的根拠はないが、個人的経験からいうと、桜の時期は耳鳴りが多い。落花の音が耳鳴りになるんじゃないかというくらい。ふわりと落ちる桜の柔らかさは耳たぶぐらいだろうか。
とにかく桜の時期は耳のことを考えている。でも、いくら考えても耳鳴りは止まらない。そこから変調をきたして、肩こり、頭痛。あれ、肩こり、頭痛が先かな。分からなくなるけど、とにかく日々の生活に困る。
これはどう。耳鳴りを治してとは言わない。しかし耳鳴りのない右耳が欲しい。好きな人の声を聞く専用の右耳を。
2014.4.1「右耳」
中山奈々が江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2014年5月連載。
医学的根拠はないが、個人的経験からいうと、桜の時期は耳鳴りが多い。落花の音が耳鳴りになるんじゃないかというくらい。ふわりと落ちる桜の柔らかさは耳たぶぐらいだろうか。
とにかく桜の時期は耳のことを考えている。でも、いくら考えても耳鳴りは止まらない。そこから変調をきたして、肩こり、頭痛。あれ、肩こり、頭痛が先かな。分からなくなるけど、とにかく日々の生活に困る。
これはどう。耳鳴りを治してとは言わない。しかし耳鳴りのない右耳が欲しい。好きな人の声を聞く専用の右耳を。
2014.4.1「右耳」