雛は着崩れることもなければ、髪が乱れてることもない。昼間のうちはそれが、華やかに見える。しかし。夜になっても疲れを知らぬ顔が何体も何体もこちらに向いていると、胸騒ぎがする。着崩れることがないということは動かないってこと。しかし本当に動かないのだろうか。ああ夜が来た。何も起こらない、はず。
2014.3.1「蜂蜜」
中山奈々が江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2014年5月連載。
雛は着崩れることもなければ、髪が乱れてることもない。昼間のうちはそれが、華やかに見える。しかし。夜になっても疲れを知らぬ顔が何体も何体もこちらに向いていると、胸騒ぎがする。着崩れることがないということは動かないってこと。しかし本当に動かないのだろうか。ああ夜が来た。何も起こらない、はず。
2014.3.1「蜂蜜」