H.28.6.25 角川ソフィア文庫
『飯田蛇笏全句集』より。
この時期になると、忙しいなぁ、辛いなぁと、荒れ果ててぼろぼろになった自分の手を見つめる。働いてもリアルに楽にならず、リアルにジッと手を見ています。
稼ぐだとか稼げないだとかは、下品な話だとずっと思っているけれど、いやいやでも生きて行かないと俳句も出来ないしなと思ったりもします。
冬は色々と悩む、そして春になるとまた少し忘れる。
気温が関係しているんだろうか、ジッと手を見る。なんか良い、クリームが欲しいな。
蛇笏の二回目です。
なきがらのはしらをつかむ炬燵かな
それもまた、人の人らしい姿なのかも。
初弓や遠く射かけてあやまたず
運と腕に自信あり。
誰としる人声遠し夏館
好みの句。声をかけるには距離遠し。
月雪や古りに古りたる掛暦
古り古り。
眉剃りて妻の嬉々たる初湯かな
昔の人と安室ちゃん世代は眉を剃る。
汁なくて厭き厭きくらふ雑煮かな
悪いけど、厭きるという本音。
暖かや仏飯につく蠅一つ
ぴと。
たましひのたとへば秋のほたる哉
好き嫌いのハッキリし過ぎている蛇笏さん。芥川は好き。好きだとこんな良い句を詠んでくれる。
青々とかたちきびしき瓢かな
役には立たないけれど、瓢には姿の良い、悪いがある。
年寄りてたのしみ顔や絵双六
蛇笏もすなる絵双六。
有名句だけでなく、全句集を読んでいくと、だいたいその人のことが好きになる。ゆっくりと楽しみながら読むのが良い。
じゃ
ばーい