2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より
穂村さんの新歌集記念対談を見学しに新宿紀伊國屋に行ってきました。実は穂村さんをイベントで見に行くのは四回目、結構見てます、遠くからジーッと。
50人の定員の部屋で、おそらく40人以上は歌人であろう空間にソワソワしながら一人座っていました。
友だちどころか知人すら居ない空間(もちろん穂村さんも僕を知らない)に身を置くのは、心細い同時に不思議なワクワク感のあるものでした。知らない町で迷子になるようなワクワク感に似ているかもしれません。
俳句とは関係ない、そんな場所も大切だなと、もっと色んな場所に行ってみようかと思いました。
「十七恩」より。
帆立貝ひらくごとくに大旦
まさに明けました。
白魚の別の白さよ澄まし汁
それとはまた違う白さの。
二階より下りてたまたま蕨餅
たまたま蕨餅買った。
朝桜その枝先を船通る
尾道の句。尾道は朝と夕方がオススメです。
すぐ寝つく若さ羨む登山小屋
寝るのにも体力が要るらしい、と知った時、結構ショックでした。学生の頃みたいに昼まで寝たり出来なくなったしなぁと…。
遠きものほど美しき今朝の秋
ごらん、世界は美しい。
ここがかのテニスコートか落し文
軽井沢の。
すこし退屈で涼しき軽井沢
軽井沢は。
ここまで十七冊の句集を読んできました。本当はあと、海外詠や挨拶句の句集なんかもあるのですが、それらは買った人のお楽しみと言うことで。
「鷹羽狩行俳句集成」はここで終わりとします。
じゃ
ばーい