松山市郊外、空港から車で15分ほどの場所にある、三津の渡し。湾の入り口をつなぐ渡し船で、五百年以上前から、地元の人の足として大切にされてきた。小林一茶が若いころ、西国修行で松山にきたときに、この三津の渡しに乗ったという記録が残っている。
片道二分の小さな旅。松山市の市道なので、無料なのです。対岸に着いたら、地元の高校生が自転車を抱えて乗り込んできた。のどか、とつぶやく。
本日25日の読売新聞夕刊『本よみうり堂コミック館』内「マイ・ ヒーロー」というコーナーに寄稿しています。私のヒーロー(ヒロイン)である漫画の登場人物を挙げて語る、という照れくさい企画なのですが、素直に大好きなヒーロー、『ヒストリエ』という漫画の主人公エウメネスについて書きました。
『ヒストリエ』は紀元前四世紀の古代オリエント世界を舞台とした歴史漫画で、主人公エウメネスは、フィリッポス二世・アレキサンダー大王の書記官を務めた実在の人物。彼について残っている記述はそう多くはなく、若いころの動向は不明なので、その空白を作者が埋めながら、ストーリーが編み上げられてゆく。作者の歴史解釈を読む楽しさもある。この本、二年に一度のペースでしか新刊が出ないんだけど、ちょうど一昨日、待望の9巻が出たところ。ついにあの有名なカイロネイアの戦いに到達し、一人、昂奮している。

