大分の高校生と俳句ー麦藁帽は手より落ちー

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週末は、またしても俳句甲子園講師派遣事業にて、今度は大分県へ。
おんせん県おおいた。昔は家族旅行で別府や湯布院へも行ったなあ。
今回は温泉につかる時間はないけれど、温泉の写真をあちこちで見て、気分に浸る。

会場は、大分市の上野が丘高校。校門には、白梅のあと、紅梅が咲き初めていた。

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今回は、少人数でみっちりの講座。
穴埋めでは、はじめて、高浜虚子の「川を見る〇〇〇〇〇〇は手より落ち」という問題を出してみた。

思いつくようなら自分で入れてね、思いつかない人はヒントの中からぴったりくると思うものを選んでね、という風にしているのだけど、この句、ヒントのところに挙げたダミーの中で、一番人気だったのが「麦藁帽」。

川を見る麦藁帽は手より落ち

夏のさわやかな風景になってるー!
原句は

川を見るバナナの皮は手より落ち

並べてみると、虚子の「バナナの皮」の異様さが際立つ。

もうひとつ、導入で古今東西の恋の俳句を15句ほど紹介して、好みのものを聞いてみたら、名だたる現代の作家たちを抑え、次の句が大人気。

初恋の心を猫に尋ねばや  正岡子規

「人に聞けないことを、猫に聞く。返答はないけど、一方的に話している感じ」とは、登山と読書を愛する男子高校生の感想。現代の高校生の心もしっかりつかむなんて、子規センパイ、すごいっす。

雨がふる恋をうちあけやうと思ふ  片山桃史

これにも一票。「この計画性のなさに共感する」と、もう一人の男子が。
計画性のなさ、たしかに、たしかに。

「苺」「卒業」「ぶらんこ」で一句ずつ作り、句会をして、練習試合を体験して、最後に記念撮影。

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最終便の飛行機の時間まで、市内のカフェでOBスタッフのゆきちゃん・みつきちゃん(二人とも大学生俳人)と、3人で句会。「思春期」なんていう題も出たけど、結果的にはふつうの顔をしている「万年筆」という題のほうがむつかしかったね、と笑いあう。すでに類句の山が積まれている素材(たとえば万年筆のような)を新鮮に詠みかえるのは、なかなかむつかしい。

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