
「電話機」
館員のしづかに走る薄暑かな
背負ふなら柔らかきもの木下闇
手にとりて手の小ささよゆすらうめ
香水や鳴れど鳴らねど電話機あり
白靴で寄り来るアンケートのをばさん
止まるため動く電車や雲の峰
吾のせゐにされたし夏のかなしみは
【毎月更新】
野口る理の作品。

「電話機」
館員のしづかに走る薄暑かな
背負ふなら柔らかきもの木下闇
手にとりて手の小ささよゆすらうめ
香水や鳴れど鳴らねど電話機あり
白靴で寄り来るアンケートのをばさん
止まるため動く電車や雲の峰
吾のせゐにされたし夏のかなしみは