
「僅か」
朝のやうに魚は朝を知りゆけり
少年の時計あざやか梅雨の入り
鳥の羽もあれば拾ふや夏蕨
浜木綿や雲の知り得ること僅か
あぢさゐのまるごと枯るる高田馬場
独り居のトマト煮詰めて種動かす
ざざざざとシャンデリアめく滝へ落つ
【毎月更新】
野口る理の作品。

「僅か」
朝のやうに魚は朝を知りゆけり
少年の時計あざやか梅雨の入り
鳥の羽もあれば拾ふや夏蕨
浜木綿や雲の知り得ること僅か
あぢさゐのまるごと枯るる高田馬場
独り居のトマト煮詰めて種動かす
ざざざざとシャンデリアめく滝へ落つ