2011年6月1日2012年3月10日 「僅か」野口る理 「僅か」 朝のやうに魚は朝を知りゆけり 少年の時計あざやか梅雨の入り 鳥の羽もあれば拾ふや夏蕨 浜木綿や雲の知り得ること僅か あぢさゐのまるごと枯るる高田馬場 独り居のトマト煮詰めて種動かす ざざざざとシャンデリアめく滝へ落つ