草雲雀汗ひきし胸すきとほる
夜通し線香をたやさないようにするというので私は引き受けた。私が退屈しないように友人たちが付き合ってくれたけど、私は深夜一人になる時間をもらった。そのとき、俳句が一句できた。
それはなぜかどの句会にも出せないでいた。「鷹」の投句用紙の最後の一行に書きつける。
数ヶ月が経ち、忘れたころに「鷹」が届く。誌上で軽舟主宰が鑑賞文を書いてくれていた。
まだ心の底で体育座りをして、うずくまっている中学生。その肩に手を置かれたような気がした。私は祖母の死を受け入れることができていなかった。