2017年2月26日

きさらぎをやよい微かに此処がある

電車は音を立ててせせらぎを通り過ぎる。同じような服を来た複数の女の写真を見なかったことにしようとツイッターを閉じ、同じようなつぶやきに苛つきながら個性を考えている。周りの輪郭が幸福そうに見える。演じていればそれなりに過ごすことが出来る人たちを恨めしく思いながら、不透明にその人の幸福を考えている。
崩れやすそうにある私の幸福についてー。
君がいつか死んでしまうことが私が死んでしまうこと以上に悲しく思える。せめて君との生活のことを書き留めて想像にしておけたらどんなに幸せだろうか。君が私を好きな人の話をしてくれる時にもう少しだけ生きていようと思うように、せせらぎを聴く平和的な生活の時間の中にしばらく居られたらと思う。いつか戦争がはじまっても君は行かないでほしい。

※ ほとんど関係ないですが、『草の花』福永武彦。おすすめなのでよかったら読んでみてください。
すべてフィクションです。ためしにこういう文章を書いてみましたが、なんだかこっ恥ずかしいですね。またあした。