2017年2月27日

恋猫が鳴く夕飯の寒さふと

瀬名杏香ちゃんは年がひとつ下で、鷲谷七菜子が好きな俳句をやっている女の子だ。
俳句甲子園でぼんやり知り合いだったが、彼女が東京に出てきてから句会や勉強会でいっしょになることがあり、仲良くなった。〈うたたねに花の匂ひの秋果かな〉(『九集 年度まとめ創刊号』二〇一七)という句が最近の中では好きだった。たしか、いつも、きょーちゃんと呼んでいる。

パンケーキやクレープを自分から食べに行こうとはなかなか思えず、下北沢に行った時も同じクラスの友だちに連れられて体験した。誘って貰わなければ行かかったんだろうなとオシャレな音楽とふわふわの組み合わせに思ったのだった。そういえば一年くらい前に、れなりんがサンリオピューロランドに行こうと誘ってくれた。れなりんは元東大俳句会幹事で今は「南風」に入っている俳句の先輩おねえさんだ。綿菓子のような世界観に圧倒されながら、ピンクのかわいいパフェを食べたり、ボタンを押して雲を出したり、ほしのおそらをぼうけんしたり。誘われなかったら多分行かなかったと思う。

きょーちゃんと3月にパフェかクレープを食べに行く約束をしたので、今はそれを小さな楽しみにしている。知らなかった場所へと手を引いてくれる存在はいつも楽しい。ありがとう。